5'-RACE法
どうもみなさんこんにちは.
オリンピックでバラエティー番組が潰れるのが不服なD1のやきそばんでーす.
前回は転写因子同定のために行う,MS解析へ供するためのサンプル調製のお話でしたが
今回は,転写開始地点を同定するためのお話であります.
転写開始地点の同定法は「5'-RACE法」と言います.
(RACE:Rapid Amplification of cDNA Ends)
その大まかな流れを示すと,
total RNAの抽出
↓
rRNAの除去
↓
逆転写によるcDNAの合成
↓
1本鎖cDNAの環化
↓
環状cDNAをtemplateにしたPCR
↓
PCR産物のダイレクトsequence
であります.
具体的な方法は下記の通りであります.
1, total RNAは某社のkitを用い,常法に従って抽出します.
(フェノクロを用いて抽出した方が,収率が良く,ゲノムのコンタミも少ないです.)
2, total RNAより,これまた某社のkitを用い,常法に従ってrRNAを除去します.
(ビーズを用いてrRNAとmRNAを分離する方法です.某社のプロトコルにはtotal RNAからでも5'-RACEは可能と記載されていますが,rRNAを除去した方が結果はキレイだと思います.)
3, mRNAを鋳型にして,逆転写酵素を用い,一本鎖cDNAを合成します.
(後で環化させますので,RT-primerは事前にPNKによってリン酸化させておきましょう.)
4, T4 RNA Ligaseを用いて1本鎖cDNAを環状化させます.
(T4 RNA Ligase:5'-P末端のオリゴヌクレオチドと3'-OH末端のオリゴヌクレオチドを結合させる.RNAや1本鎖DNA(cDNA)のライゲーションに用いられます.)
5, 環状cDNAをtemplateとして,インバースPCRを行います.
(インバースPCR用のprimer setは2set準備します.)
6, 念のため,他のprimer setを用いてインバースPCRを行います.
7, PCR産物をゲル抽出し,先ほど登場したprimerを用いてsequence反応を行います.
8, sequence結果をもとに,転写開始地点を同定します.
こんな感じで..
現在はインバースPCR産物の結果,ノンスペが多く出てしまったので,ノンスペを押さえるべく条件検討をしている最中であります!
実験結果も金メダル♪♪(???)
まとめ
●歯医者には定期的に行きましょう.
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